日銀は21日、金融システムの安定性を評価する金融システムリポートを公表した。米地銀の破綻を踏まえ、地銀など国内だけで営業する銀行の債券含み損の水準を試算したところ、規制上の自己資本比率0.8%分に相当するとした。含み損が実現しても規制比率は割り込まないという。日銀は「金融システムは全体として安定性を維持している」と強調した。
米利上げで保有債券の価格が下落(金利は上昇)し金融機関が含み損を抱える構図は世界共通だ。リポートでは、含み損がすべて実現すれば、地銀など国内基準行の自己資本比率を中央値で0.8%、信用金庫では同1.7%押し下げると試算した。それでも地銀は8.8%、信金は10.2%と規制の4%を大きく上回る水準を保つとしたと日本経済新聞が報じています。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO70421680S3A420C2EA1000/